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国際産業連関表

1990年日・米・EU・アジア多国間国際産業連関表

3. 各国・地域の域内最終需要に占める輸入財の需要割合をみると、アジアは10.1%と最も高く、日本の輸入財の需要割合が一番低い。85年と90年を比較すると、日本の変化率が一番大きい。

各国・地域における全世界からの輸入額を85年と90年で比較すると(図表3-1)、いずれの国・地域とも大幅に増加している。しかし、各国・地域の生産額の伸びと比較すると、アジア、米国では生産額の伸びを上回っているのに対し、日本、欧州では生産額の伸びを下回っている。

各国・地域の輸入額を中間需要向けと域内最終需要向けに分けてそれぞれ見てみよう。

90年における各国・地域の中間投入計に占める全世界からの輸入財の投入比率をみると、アジアは19.2%と最も高く、次いで、欧州が16.8%、日本が9.8%、米国が9.7%の順となっている。

これを85年と比較すると、アジアと米国では輸入財の投入比率が上昇しているのに対し、欧州と日本ではむしろ低下していることがわかる。

一方、90年の各国・地域の域内最終需要に占める輸入財の需要割合をみると(図表3-1)、アジアは10.1%と最も高く、次いで、欧州が9.2%、米国が5.6%、日本が3.2%の順となっており、日本の輸入財の需要割合が一番低いことがわかる。

一これを85年と比較すると、いずれの国・地域でも上昇している。特に、日本の比率は、4か国・地域の中で一番小さいが、変化率は一番大きいことがわかる(図表3-2)。

図表3-1 各国・地域の輸入額と域内需要に占める割合
図表3-1
図表3-2 各国・地域別域内最終需要に占める輸入額割合の変化率(90年/85年)
図表3-2

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最終更新日:2007.10.1
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