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国際産業連関表
1990年日・米・EU・アジア多国間国際産業連関表
7. 日本の個別産業について米欧ア3か国・地域への生産波及力が強い産業をみると、強い順に、 非鉄金属、石油製品、パルプ・紙・木製品となっている。
この分析では、各国の各産業を単位に、どこの国のどの産業に単位需要が発生したときに、相手国の国内生産額をより大きく波及させるのかをみる。これは各国各産業の生産活動を通じた国際的な相互依存関係を示すものであり、相手国から原材料や部品の輸入が多いほど、また、その輸入品の加工度が高ければ高いほど、その産業の相手国への生産波及力が強くなる。
まず、日本の個別産業による米欧ア3か国・地域への生産波及力が強い産業をみると(図表10)、強い順に、非鉄金属、石油製品、パルプ・紙・木製品となっている。
次に、日本以外の米欧ア3か国・地域ごとに、他の3か国・地域の生産への波及力の強い産業をみると、米国の個別産業では自動車、電気機械、その他輸送機械の、同欧州の個別産業ではその他輸送機械、電気機械、自動車の、同アジアの個別産業では電気機械、その他輸送機械、自動車の順に生産波及力が強くなっている。このように、米欧アの3か国・地域では上位3産業がいずれも同じ産業となっているのが特徴的である。
また、全般的に、アジアの産業の活動による他の3か国・地域への生産波及力が大きいことがわかる。
図表10 各国の特定産業に1億ドルの需要が発生した場合に波及される相手国・地域への国内生産額(単位:万ドル)

最終更新日:2007.10.1