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国際産業連関表
1990年日欧(英,仏,独)2国間国際産業連関表について
第2章 日欧(英,仏,独)経済構造の特徴と相互依存関係の分析
-1990年日欧二国間国際産業連関表による-
3.欧州3カ国の輸出に占める日本のシェアより、日本の輸出に占める欧州3カ国のシェアの方が高い。しかし、欧州各国でウエイトの大きい域内貿易を除いて計算すると、逆に欧州3カ国の輸出に占める日本のシェアの方が高くなる。これを85年と比較すると、双方のシェアともこの間に大きく拡大している。
日本と欧州3カ国の国別輸出額(生産者価格ベース、サービスは含まれない。以下同じ)をみると(第2図)、日本は、輸出全体の4.5%を英国に、3.2%をフランスに、5.4%をドイツに輸出している。一方、英国は輸出全体の2.4%、フランスは同2.1%*1、ドイツは同2.9%を日本に輸出しており、どの国と比較しても、欧州の輸出に占める日本のシェアより日本の輸出に占める欧州のシェアの方が高い。
しかし、欧州3カ国はEU域内向けの輸出が全体の55.8%を占め、その分だけ他地域のシェアが低くなるので、これを除いて計算すると、各国の輸出に占める日本のシェアは、英国5.3%、フランス5.5%、ドイツ6.2%になり、逆に各国の輸出に占める日本のシェアの方が高くなる。
欧州3カ国をまとめると、日本の輸出に占める欧州3カ国のシェアは、合計で13.1%、欧州3カ国の輸出に占める日本のシェアは、平均で2.6%になる。これを85年と比較すると、日本の輸出に占める欧州3カ国合計のシェアは85年(合計8.0%)の1.6倍に上昇し、一方、欧州3カ国の輸出に占める日本のシェアも85年(平均1.5%)の1.7倍の水準に上昇している。
*1.1990年のフランスから日本への輸出には、日本による多額の絵画等の購入という特殊事情がある。これを除くと、フランスの輸出に占める日本のシェアは2分の1以下になるので、注意されたい。
第2図 各国輸出額の国別構成比

最終更新日:2007.10.1