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国際産業連関表

1990年日欧(英,仏,独)2国間国際産業連関表について

第2章 日欧(英,仏,独)経済構造の特徴と相互依存関係の分析
    -1990年日欧二国間国際産業連関表による-

7-1.最終需要1単位当たりの国内生産誘発力は欧州3か国より日本の方が強い。

ある産業に1単位の最終需要が発生すると、その生産に必要な財・サービスの取引を通じて次々と他の産業へ生産が波及し、結果として当初需要の何倍かの国内生産が誘発される。一国全体としてみた場合、その大きさは、生産波及力の強い産業が多いほど大きくなる。また、国内で素原材料から完成品まで一貫して生産していれば大きくなり、途中で半製品等を輸入していれば小さくなる(その先の生産波及は輸入先へ移る)。

いま、自国に1億ドルの最終需要が発生した場合に、自国の生産がどれだけ誘発されるかを日欧の各国毎に計算してみると、日本需要による日本国内生産誘発額は当初需要の約1.7倍であり、欧州3か国のどの国よりも水準が高い(第4図)。

なお、85年と比較してみると、各国の生産誘発力に大きな変化は見られない。

第4図 最終需要1億ドルによって誘発される自国の生産額(単位;億ドル)
第4図

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最終更新日:2007.10.1
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