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工業統計調査

(参考)製造業における構造変化(平成10年対昭和40年) (54/55)

  1. 4. 電気機械器具は、パソコンなどの電子計算機及び付属装置、集積回路、液晶素子などの電子部品、携帯電話やPHSの通信機械、ビデオカメラやディジタルカメラなどのビデオ機器などの高付加価値製品に支えられ、出荷額の割合は大幅に拡大している(昭和40年7.8%→平成10年18.2%)。
  2. 5. 輸送用機械器具は、かつて主力であった船舶が伸び悩んでいるものの、自動車が昭和63年のシーマ現象に代表される、高くても気に入ればという消費者の高級品志向を背景に乗用車を中心として好調が続き、出荷額も割合を拡大させている(昭和40年9.7%→平成10年14.7%)。
  3. 6. 一般機械器具は、農業用機械やミシンなどで縮小しているものの、電卓、複写機、ワープロなどの事務用機械、金型、半導体製造装置、射出・押出成型機などのプラスチック加工機械、産業用ロボットなどの増加により出荷額の割合が拡大している(昭和40年7.8%→平成10年10.3%)。
  4. 7. プラスチック製品は、音響機器や映像機器、家電製品などに使用される工業用プラスチック製品の好調などから出荷額の割合は拡大している(昭和40年1.5%→平成10年3.4%)。
  5. 8. また、生活密着型の食料品や飲料・たばこ・飼料は、割合そのものは昭和40年とほぼ同程度である。これは、食料品では砂糖類や精麦、塩蔵魚介類、パン・菓子などで縮小しているものの、冷凍水産物、冷凍調理食品や惣菜などの加工食品の拡大していること、また、飲料・たばこ・飼料ではビールや清酒などの酒類、
     飼料などが縮小したものの、清涼飲料水などが拡大していることによる。

 以上のように、製造業全体はサービス経済化のもと、我が国経済に占めるその割合は縮小傾向にあるものの、電子計算機や映像・音響機器、家電製品など電気機械器具などに代表されるような、かつての重い、大きいから、より小型化、高機能の高付加価値商品が開発され、日進月歩の技術改革を背景に製造業の構造の高度化が進展している。

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最終更新日:2007.10.1
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