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- 第7章 下請分業構造の状況
- 2.卸売企業の外注状況
商工業実態基本調査
2.卸売企業の外注状況
外注企業数
卸売企業における外注企業数は、4万4千企業となった。これを業種別にみると、建築材料、鉱物・金属材料等卸売業、機械器具卸売業及びその他の卸売業の1万1千企業が最も多く、これら上位3業種で外注企業の4分の3を占めている。
次に、卸売企業における外注企業割合をみると、卸売業平均では14.6%となった。これを規模別をみると、中小企業が14.4%、大企業が22.7%となった。これを業種別にみると、中小企業では、繊維・衣服等卸売業の25.3%が最も高く、次いで機械器具卸売業の19.1%、各種商品卸売業の18.0%となった。他方、大企業では、繊維・衣服等卸売業の43.1%が抜きんでて高くなった。これは、有力な繊維・衣服等の問屋が自己ブランドの商品を下請のメーカーに生産させて自己の販売ルートで販売するいわゆるプライベート・ブランド商品を取り扱っているためと考えられる。
外注金額
卸売企業における外注金額は、8兆8千億円となった。これを業種別にみると、機械器具卸売業の3兆3千億円が抜きんで多く、この業種だけで外注金額のほぼ4割を占めている。
外注金額に占める中小企業の割合をみると、卸売業平均で44.8%となり、中小企業が半分近くを占めている。これを業種別にみると、建築材料・鉱物・金属材料等卸売業の71.9%が最も高く、次いで飲食料品卸売業の59.0%、繊維・衣服等卸売業の58.4%となった。
最終更新日:2007.10.1