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- 第4章 地域別の収益
- 2.売上総利益率
商工業実態基本調査
2.売上総利益率
売上総利益率
(注) 売上総利益率(gross margin ratio)は、売上総利益(粗利益)を売上高で除したもので売上高に対する利幅を示す。この比率は、企業の収益性を判断するための基本的な指標の一つで、この比率が高いほど収益性は高くなる。
製造企業
製造企業における売上総利益率(注)は、製造業平均で22.3%となった。これを規模別にみると、中小企業が24.9%、大企業が21.0%となり、中小企業が大企業を3.9ポイント上回っている。
中小企業における売上総利益を地域別にみると、山梨県の29.5%が最も高く、次いで石川県の29.2%、奈良県の28.3%、宮崎県の28.1%、高知県の27.4%となった。他方、売上総利益率が比較的低いのは、鳥取県の19.9%を始め、富山県の20.5%などとなった。
卸売企業
卸売企業における売上総利益率は、卸売業平均で11.8%となった。これを規模別にみると、中小企業が15.8%、大企業が9.5%となり、中小企業が大企業を6.3ポイント上回った。
中小企業における売上総利益率を地域別にみると、岐阜県の20.3%が最も高く、次いで大分県の19.6%、長崎県の19.5%、滋賀県の18.8%、岡山県の18.7%となった。他方、売上総利益率が比較的低いのは、東京都の13.8%を始め、愛知県の14.6%、大阪府の15.3%などとなった。
小売企業
小売企業における売上総利益率は、小売業平均で27.6%となった。これを規模別にみると、中小企業が29.1%、大企業が26.4%となり、中小企業が大企業を2.7ポイント上回った。
中小企業における売上総利益率を地域別にみると、大分県の32.5%が最も高く、次いで岩手県と福井県の31.8%、山口県の31.1%、富山県の30.8%となった。他方、売上総利益率が比較的低いのは、山梨県と徳島県の25.9%を始め、和歌山県の26.4%などとなった。
飲食企業
飲食企業における売上総利益率は、飲食店平均で55.9%となった。これを規模別にみると、中小企業が56.8%、大企業が54.5%となり、中小企業が大企業を2.3ポイント上回った。
中小企業における売上総利益率を地域別にみると、東京都の60.3%が最も高く、次いで島根県のの60.2%、愛知県の59.0%、宮城県の58.9%、宮崎県の58.6%となった。他方、売上総利益率が比較的低いのは、和歌山県の49.2%を始め、石川県の51.3%などとなった。