これだけは知って欲しい5つのこと
トリチウムって何?

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トリチウムは水素の仲間(三重水素)で、日々自然に発生しているものです。
そのため、水道水や雨水、私たちの体の中にも含まれており、「自然界にも広く存在する放射性物質」です。

トリチウムが出す放射線のエネルギーは非常に弱く、紙1枚でさえぎることができます。

トリチウムは、世界中の多くの原子力施設から海に放出されていますが、施設周辺からは、トリチウムが原因とされる影響は見つかっていません。

国連の機関IAEAの包括報告書の内容はこちら

トリチウム(三重水素)の基礎知識

水素や炭素などのさまざまな原子は、陽子や中性子でできた「原子核」と「電子」で構成されています。
一般的な水素は「陽子1個の原子核」と「電子1個」で出来ていますが、トリチウムは「陽子1個と中性子2個の原子核」と「電子1個」で出来ています。
トリチウムは、一般的な水素と同じように酸素と結びつくことで、水とほとんど同じ性質の「トリチウム水」として身の回りに存在しています。

トリチウムが人体に与える影響は?

トリチウムが出す放射線のエネルギーは非常に弱く、紙1枚でさえぎることができます。そのため、体の外にある放射性物質から人が影響を受ける「外部被ばく」は考えられません。
トリチウムを含んだ水を体の中に取り込んだ場合も、水と一緒に速やかに体外に排出(10日程度で半分が排出)され、特定の臓器に蓄積することもありません。そのため、体の中にある放射性物質から影響を受ける「内部被ばく」も他の放射性物質と比較し小さい(例えば、トリチウム水の影響はセシウム137の約700分の1)です。

有機結合したトリチウムの影響は?

トリチウムは、たんぱく質や炭水化物といった「有機物」の中の水素原子と置き換わる場合があります。
このようなトリチウムを「有機結合型トリチウム(OBT)」といいます。OBTは、トリチウム水よりは体内に長く留まりますが、濃縮されることはなく最終的には体外に排出されます。
OBTによる放射線の影響は、影響が小さいトリチウム水と比較しても2~5倍程度にとどまり、他の放射性物質と比べて特別に影響が大きいわけではありません。

もっと知りたい・考えたい方はこちらALPS処理水に関する基礎情報を紹介しています。
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