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化学の探検に出かけよう! 携帯電話屋さん 保護者・先生方へ 液晶開発物語
1. 液晶ってなんだろう? 2. 液晶ディスプレイのしくみ 表示編
3.液晶ディスプレイのしくみ 色編  
復習してみよう!クイズのコーナー (保護者・先生方へ)「液晶開発物語」
液晶の発見

液晶の発見自体は非常に古く、1888年にまでさかのぼります。この年、オーストラリアの植物学者ライニッツアが、常温では固体の安息香酸エステルを加熱すると、白くにごった粘っこい液状(実はこれが液晶)になり、さらに加熱しすると透明な液体になることを発見しました。これが人類初の液晶との出会いとなったのです。

その後、ドイツの物理学者O・レーマンは、それが液体でありながら固体の性質も持っていることを確認して、結晶と液体の中間状態であることから、「液晶(Liquid Crystal)」と名づけました。

液晶ディスプレイ時代へのはじめの一歩
世界初の液晶表示電卓 写真提供:シャープ

1968年、アメリカのRCAという会社が、液晶に電圧をかけると、透明であった液晶が乳白色に変わる現象を発見して、液晶のエレクトロニクスへの応用の第一歩を踏み出しました。そして1973年、日本のシャープが電卓に液晶の表示板を実用化しました。今では当たり前の液晶表示ですが、当時としては画期的な製品として、世界中から注目されました。以降、技術革新が重ねられて、現在の液晶時代につながっているのです。

液晶ディスプレイの発展

液晶ディスプレイの優れた点は、ブラウン管と比べて、軽くて薄くて場所をとらないこと、消費電力がブラウン管と比べて3分の2くらいと省エネルギーです。その後、液晶ディスプレイは、デジタル時計やパソコン、テレビ、携帯電話、携帯ゲーム機のディスプレイなど、いたるところで使われるようになり、私たちの生活はとても便利になりました。液晶は、私たちの生活の身近にある医薬品やプラスチックなどと同じように、化学がこの世に送り出した大傑作と言っていいでしょう。

さらに、ディスプレイだけでなく、液晶の性質を利用して、わずかな温度変化にも反応する温度計や化粧品、軽くて丈夫な繊維の開発など、さまざまな分野で注目されています。

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