経済安全保障推進法

経済安全保障推進法

この法律は、国際情勢の複雑化、社会経済構造の変化等に伴い、安全保障を確保するためには、経済活動に関して行われる国家及び国民の安全を害する行為を未然に防止する重要性が増大していることに鑑み、安全保障の確保に関する経済施策を総合的かつ効果的に推進するため、経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する基本方針を策定するとともに、安全保障の確保に関する経済施策として、所要の制度を創設するものです。
具体的には、法制上の手当てが必要な喫緊の課題に対応するため、(1)重要物資の安定的な供給の確保、(2)基幹インフラ役務の安定的な提供の確保、(3)先端的な重要技術の開発支援、(4)特許出願の非公開に関する4つの制度を創設するものです。

特定重要物資の安定的な供給の確保

法に基づき政令で指定された特定重要物資について、経済産業大臣が定める取組方針に基づき認定された計画に基づく事業者の取組を支援します。
※認定を行った際には、認定供給確保事業者の名称及び認定に係る特定重要物資名を公表します。
 

経済産業省が所管する各特定重要物資の安定供給確保のための計画の認定手続の詳細については、各物資ごとのページを御覧ください。
各事業の助成率の上限を下表のとおりとしますので、認定申請に当たってはこちらを参照いただきつつ、担当課室に御連絡ください。

永久磁石 永久磁石製造設備に係る設備投資:1/3
永久磁石リサイクル設備に係る設備投資:1/2
技術開発:1/2
工作機械及び産業用ロボット 1/3
航空機の部品 設備投資:1/3 (大型鍛造品・CMCのサプライチェーンの安定供給に資する設備投資については1/2)
認証取得・研究開発:1/2
半導体 設備投資:1/3 (半導体原料に係る取組のうち、希ガスの生産施設・生産設備の導入に資する取組であり、ネオンの製造に直接的に寄与する設備投資又は黄リンのリサイクル施設・設備の導入に資する取組に関する設備投資(リサイクル装置に限り、建屋等付帯設備は除く。)については1/2)
技術開発:1/3
蓄電池 設備投資:1/3
技術開発:1/2
クラウドプログラム 基盤クラウドプログラムの技術開発:1/3
次世代に向けた基盤クラウドプログラムの開発に必要な生産基盤の整備
① 国立研究開発法人等※1・大学等※2・・地方独立行政法人・中小企業:1/2
② 大企業その他の①以外の法人:1/3 (認定供給確保計画に基づき導入した高度な電子計算機の自社利用比率が取組期間にわたって50%以下の場合は1/2)
※1:国立研究開発法人及び独立行政法人
※2:国公立大学、大学共同利用機関、私立大学及び高等専門学校
重要鉱物 1/2
可燃性天然ガス 詳細は担当課室にお問い合わせください。

助成金の交付申請受付等の詳細はNEDO・JOGMECへの基金造成以降、随時お知らせします。
※NEDO関係物資の交付申請受付の詳細についてはこちらを御覧ください。

安定供給確保支援業務を行う法人

経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律(令和四年法律第四十三号)第42条第3項の規定により準用する同法第32条第1項の規定により、経済産業省関係特定重要物資に関して安定供給確保支援業務を行う法人について、以下のとおり公示します。

・名称 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
・住所 神奈川県川崎市幸区大宮町1310番 ミューザ川崎セントラルタワー(総合受付16階)
・安定供給確保支援業務を行う営業所又は事務所の所在地 同上
・指定に係る特定重要物資名 永久磁石、工作機械及び産業用ロボット、航空機の部品(航空機用原動機及び航空機の機体を構成するものに限る。)、半導体素子及び集積回路、蓄電池、インターネットその他の高度情報通信ネットワークを通じて電子計算機(入出力装置を含む。)を他人の情報処理の用に供するシステムに用いるプログラム
 

・名称 独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構 
・住所 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング 16階(JOGMEC 総合受付)
・安定供給確保支援業務を行う営業所又は事務所の所在地 同上
・指定に係る特定重要物資名 可燃性天然ガス、金属鉱産物(マンガン、ニッケル、クロム、タングステン、モリブデン、コバルト、ニオブ、タンタル、アンチモン、リチウム、ボロン、チタン、バナジウム、ストロンチウム、希土類金属、白金族、ベリリウム、ガリウム、ゲルマニウム、セレン、ルビジウム、ジルコニウム、インジウム、テルル、セシウム、バリウム、ハフニウム、レニウム、タリウム、ビスマス、グラファイト、フッ素、マグネシウム、シリコン及びリンに限る。) 

基幹インフラ役務の安定的な提供の確保

基幹インフラの重要設備が我が国の外部から⾏われる役務の安定的な提供を妨害する⾏為の⼿段として使⽤されることを防⽌するため、重要設備の導⼊・維持管理等の委託の事前審査を行います。

事前相談窓口

特定重要設備の導入等に関する事前相談を受け付けます。
(1)法人・団体等の名称(個人事業主の場合その旨)
(2)部署名
(3)相談の類型(①設備の導入・維持管理の委託に関する供給者等についての相談 ②設備の導入・維持管理の委託に関するリスク管理措置についての相談 ③法制度に関する問い合わせ ④その他の相談事項)
(4)相談内容
を記載の上、以下の相談窓口に御連絡ください。(メール送信時は「*」を「@」に変更して送信してください。)
【留意事項】 【一般送配電事業に関する相談窓口】
担当:資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 電力基盤整備課 
電話:03-3501-1749
メール:bzl-kibanryutsu-issou-souden*meti.go.jp
【送電事業に関する相談窓口】
同上
【配電事業に関する相談窓口】
担当:資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 電力産業・市場室 
電話:03-3501-1748
メール:bzl-seido-dennichi*meti.go.jp
【発電事業に関する相談窓口】
担当:資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 電力基盤整備課 
電話:03-3501-1749
メール:bzl-es-gen-agg*meti.go.jp
【特定卸供給事業に関する相談窓口】
同上
【一般ガス導管事業に関する相談窓口】
担当:資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 ガス市場整備室 
電話:03-3501-2963
メール:bzl-gasmarketoffice-security*meti.go.jp
【特定ガス導管事業に関する相談窓口】
同上
【ガス製造事業に関する相談窓口】
同上
【石油精製に関する相談窓口】
担当:資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油精製備蓄課 
電話:03-3501-1993
メール:bzl-sekiyuseisei-soudan*meti.go.jp
【石油ガス輸入に関する相談窓口】
担当:資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油流通課 
電話:03-3501-1320
メール:bzl-sekiyugas-import*meti.go.jp
【包括信用購入あっせん事業に関する相談窓口】
担当:商務・サービスグループ商取引監督課
電話:03-3501-2302
メール: bzl-anpo-infra-credit*meti.go.jp

 

お問い合わせ先

大臣官房 経済安全保障室
電話:03-3501-2863

最終更新日:2023年5月1日