多様な人々がより暮らしやすい社会の実現を目指して~高齢者・障害者への配慮規格策定の一層の促進~
我が国は、高齢者や障害のある人にも利用しやすい製品やサービス、環境の開発・普及を目的とした規格の策定にいち早く取り組み、世界でもトップクラスの数の規格を整備してきました。
1998年、日本はこのような規格の策定を世界に提案し、2001年に国際規格「ISO/IECガイド71(高齢者及び障害のある人々のニーズに対応した規格作成配慮指針)」が制定されました。国内でも、これと整合した規格としてJIS Z8071を2003年に制定し、高齢者・障害者にも配慮した製品・サービス及び生活環境を実現するための規格策定の指針として広く活用されています。
2017年3月現在、この指針に基づいて作られた高齢者・障害者配慮関連の国内規格(JIS)は36件あり、このうちの23件は日本提案によって既に国際規格(IS)になっています。また、JISを元に現在作成中・作成予定のISが7件、JISとは別に日本が提案したISも2件作成されています。
これらの規格の内容には、視覚的配慮、聴覚的配慮、触覚的配慮等が含まれ、その分野も包装・容器、消費生活製品、施設・設備、情報通信、コミュニケーション等、多岐にわたります。
こうした中、ISO/IECガイド71も制定後10年を経て見直し・改正が行われ、2014年12月に第2版が発行されました。これを受けてJIS Z8071も見直し作業が進められ、2017年1月に改正されました。
諸外国と知恵を結集して生まれた新たな指針の下、我が国も、高齢者・障害者に配慮した製品・サービス及び生活環境のさらなる充実と普及を促進していきたいと考えています。
トピックス
- JIS S 0021-4「包装-アクセシブルデザイン-第4部:取扱い及び操作性」が制定されました(2021年6月)
- JIS T 0921「アクセシブルデザイン-標識、設備及び機器への点字の適用方法」が改正されました(PDF形式:34KB)
- JIS Z 8071「規格におけるアクセシビリティ配慮のための指針」が改正されました(PDF形式:16KB)
- 「手で見る地図」の作り方~視覚障害者の移動支援に役立つ、日本提案の国際規格~(2016年4月)
- 視覚障害者の安全と安心を守る音~「聞き取りやすさ」が国際規格に~(2016年3月)
- 「絵記号」を活用したコミュニケーション支援~日本で培われた「わかりやすさ」のポイントが国際規格に~(2016年1月)
- トイレでの困りごと解決への一歩~日本初のアイデアが「アクセシブルデザイン」の国際規格に~(2015年12月)
お問合せ先
イノベーション・環境局 国際標準課 高齢者・障害者担当
電話:03-3501-1511(内線3423~3427)
E-MAIL:bzl-jisc@meti.go.jp
最終更新日:2024年7月1日