2026年の書き初めは「脱炭素」?
サーキュラー
エコノミーを
日常にする、
未来世代の宣言
2025年の大阪・関西万博で経済産業省が開催し、大きな反響を呼んだ「サーキュラーエコノミー研究所」。会期中、約5.8万人を動員したあの熱狂の1週間から始まった循環の学びは、閉幕後もバトンを繋ぐように「サーキュラーエコノミーのがっこう」として日本各地の出張授業へと展開されてきました。
富山や京都を経て、2026年の幕開けとともに上陸したのは東京・青山。子どもたちが遊びを通してSDGsアクションに触れる拠点「ITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK」を舞台に、1月9日から12日までの4日間、イベントが開催されました。
今回は、子どもたちが書き初めで「サーキュラーエコノミー宣言」を行った1日目のオープニングセレモニーと、日常の感性をアップデートする「授業」の様子をお届けします。
「モノを大切にする心」。
「脱炭素」や「つかう責任」も、
身近なモノを長く慈しむことが
地球規模の
課題解決に直結する。
ステップに。“買う・使う・分ける・
回す”の4つの視点を持つことで、
普段の買い物や分別が、
サーキュラーエコノミーを
形作る重要な一歩となる。
未来の当たり前を作る。
今日から取り組むことを言葉にして
発信し、周囲を巻き込むことで、
循環が特別なことではなく
「当たり前の習慣」
になっていく。
難しそうだけど、実は身近!
みんなで作る
サーキュラーエコノミーって?
サーキュラーエコノミーとは、日本語で言うなれば「まあるい経済」。これまでごみとして捨ててしまっていたものを長く使い続けたり、ぐるぐると循環させたりすることで、環境も経済も豊かにするしくみです。
少し難しく聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は多くの人によく知られている3R(リデュース・リユース・リサイクル)も、サーキュラーエコノミーのための具体的なアクションに含まれます。
まあるい経済って、どんな暮らし?4つのアクションで始めるサーキュラーエコノミー
大阪・関西万博での展示企画の様子。開催後のアンケートでは、99%の人が「サーキュラーエコノミーを日々の生活で実現したい」と回答し、「地元産の食べ物を食べる」「分別をしっかりする」といった、具体的な行動への意欲も見られました。
展示では、運営自体の循環性にも配慮。施工資材にはイベント終了後に再利用できる素材を使用し、資源循環率も重量ベースで99.7%を実現したと言います。
経済産業省が万博での企画展示以来、一貫して伝えてきたのは、「みんなで協力しないと実現できない」ということ。例えば、生活者は捨てたものをしっかりと分別し、企業はそれをしっかりとリユースやリサイクルする。一人ひとりの力が大きな変化につながるのです。
だからこそ、未来世代の子どもたちには、早い時期からサーキュラーエコノミーに親しんでもらい、それが当たり前だと思える大人に育って欲しい。そんな想いで生まれたのが、漫画やカードゲームで楽しみながら学べる「サーキュラーエコノミーのがっこう」です。
万博から数ヶ月、各地を巡る「サーキュラーエコノミーのがっこう」は、知識を教えるだけではなく、「モノが循環する社会を当たり前だと感じる感性」を育む場として発展しています。
ミャクミャクとジオも応援!
書き初めで誓う
「サーキュラーエコノミー宣言」
東京会場となった「ITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK」は、子どもたちが体験を通してSDGsの大切さを学べる場所。今回のイベントのコンセプトにぴったりのステージです。
1月9日の朝に行われたイベントのオープニングセレモニーでは、東京都・世田谷区の国本小学校から教頭先生と3名の子どもたちが参加。いつもはイベントの最後に行う「サーキュラーエコノミー宣言」に、今回は新年らしく特別に書き初めで挑戦。『科学漫画サバイバル』の主人公・ジオ、そして大阪・関西万博公式キャラクターのミャクミャクも応援に駆けつけました!
国本小学校では、低学年のうちからしっかりと環境やSDGsについて学んでいるそう。言葉や仕組みを学ぶことはもちろん、地域の商店街から不要なものを回収してリサイクルするなど、子どもたち自身ができることを考えて主体的に取り組む活動を行っています。
そんな子どもたちが、一文字ずつ丁寧に書き初めを書いていきます。
子どもたちが書いてくれたのは、「脱炭素」「再利用」「つかう責任」という言葉でした。
「サーキュラーエコノミーを勉強したとき、同時に脱炭素社会も実現する必要があると思ったので『脱炭素』と書きました。これからは、節電、節水に努めます」
「僕は、文房具をなくしてしまうことが多いんです。だから、モノを大切にしようという自分の目標も込めて、『つかう責任』と書きました」
「使わなくなったモノやサイズアウトした服を、捨てるのではなく他の人にゆずりたいという気持ちで、『再利用』と書きました」
これらは決して借り物の言葉ではなく、普段から環境活動に取り組む子どもたちが、自身の生活を振り返って見つけた「自分自身の目標」です。それを筆で綴るという特別な体験が、目標をより確かな「意志」へと変えていきます。どの決意メッセージも力強く、これからのサーキュラーエコノミーを引っ張ってくれるような頼もしさを感じさせてくれました。
めくって揃えて覚えよう!
「日常」と
「サーキュラーエコノミー」
を繋げる授業
続いて1月12日まで行われた「サーキュラーエコノミーのがっこう」には、小学1年生から小学6年生までの子どもたちが集まり、クイズやカードゲームで楽しくサーキュラーエコノミーを学びました。
前半の授業では、サーキュラーエコノミーを「かう」「つかう」「わける」「まわす」の4つの視点で整理します。
〜サーキュラーエコノミーの
実践に必要な4つの視点〜
かう :環境に負荷をかけない商品やサービスを選ぶこと
つかう:さまざまな工夫でものを長く使い続けようとすること
わける:ごみを資源として利用するためにできるだけ細かく分別すること
まわす:使い終わったものを再利用・リサイクルすること
「サーキュラーエコノミー」という言葉を最初から知っている子は、ほとんどいませんでした。
しかし、「自転車が壊れたとき、どうする?」といった3択クイズには、ほとんどの子が「すぐに捨てないで修理屋さんに持って行く」と回答し正解。具体的にどんな行動が「良いこと」なのかは、みんなよく分かっているようです。クイズを通して、身近な行動が、初めて知ったサーキュラーエコノミーという言葉とつながっていることを発見していきました。後半はお待ちかね、「サーキュラーエコノミー メモリーゲーム」です。トランプの神経衰弱の要領で、同じ「アクション」が書かれたカードを揃えていきます。
オリジナル書き下ろし漫画とカードゲーム。
カードに書かれているアクションは、どれも毎日の暮らしの中ですぐにでも実践できることばかり。
買う :シェアリング、二次流通、簡易包装、地産地消
使う :マルチユース、ロングライフ、リペア、メンテナンス
分ける:店頭回収、分別
回す :寄付、コンポスト、リユース
特に、ごみの分別や店頭回収には、普段から取り組んでいる家庭も多い様子。カードゲームを通して、大人も一緒に、「いつもしていたこの行動も、サーキュラーエコノミーにつながるんだ!」と学んでいました。
「サーキュラーカード」が出たら、「サーキュラー!」と言いながらカードをシャッフルします。
会場では、万博で行われた展示企画も一部開催されました。
今日から
できることがたくさん!
子どもたち自身の「気づき」が、
未来を変える一歩に。
授業を通して、サーキュラーエコノミーと日常の繋がりを理解した子どもたち。最後は、一人ひとりが今日から取り組みたいことを「サーキュラーエコノミー宣言」として紙に書いて発表しました。
「着なくなった服はリサイクルする」「給食をできるだけ残さない」「丈夫なモノを買う」
そんな風に、子どもたちの頼もしい宣言をたくさん聞くことができました。
遊びながらしっかりと学んだ子どもたちの宣言や想いは、関わる大人や周りの人たちにも波及していきます。こうした未来世代が育っていった先に、サーキュラーエコノミーという言葉を意識せずとも、それが当たり前になった豊かな社会が存在しているのかもしれません。
次回のサーキュラーエコノミーのがっこうは、2月14日に埼玉で開催されます。ぜひ、ご参加ください!
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