 |
 |
 |
 |
 |
 |
株式会社大林組東京本社 電通汐留JV工事事務所(東京都港区) |
 |
【平成15年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰において内閣総理大臣賞受賞】 |
 |
 |
電通本社ビル |
大林組は、JR新橋駅東側の汐留シオサイト内にある電通本社ビルの新築工事現場において、建設業界で初めてゼロエミッション宣言を行い、平成14年11月に100%再資源化を達成しました。 この建設現場は、延床面積約23万 という都内有数の大規模現場であり、オフィス棟・商業文化棟・アネックス棟と用途の異なる建築物からなる複合施設で、その形状も複雑であったことから大量に建設廃棄物が発生することが予想されていました。そのようななか大林組では、建設現場から発生する建設廃棄物の100%再資源化「ゼロエミッション」に、建設業界として初めて取り組み、廃棄物の減量・分別などのさまざま手法を構築していきました。 まず、工事事務所ではゼロエミチームを組織し、具体的な数値の目標設定や作業員・新規入場者の教育など、ゼロエミッションを達成するための体制づくりにとりかかりました。「発生抑制」においては、工場出荷時からの設備機器梱包材の簡素化、仮設材の再利用、プレハブ構法やプレカットの多用、型枠材が不用となる工法の採用など建設廃棄物の削減に努めました。「分別収集」においては、分別ルール看板の掲示、分別パレットの設置など、わかりやすさと捨てやすさを目標に仕組みづくりを行ないました。ふるいを使って掃きごみを徹底分別するなど、きめ細かな作業の積み重ねの結果、混合廃棄物排出量は平成11年10月着工時の目標値8kg/ に対して、平成14年10月竣工時の実績で4.6kg/ と、大幅削減に成功しました。「再資源化」においては、全ての廃棄物について処理施設ルートを開拓し、ゼロエミッション処理フローを確立しました。 さらに、意識の共有も大きな課題のひとつでした。現場には2万5千人に及ぶ作業員が従事し、関係協力会社も250社を数えました。「ゼロエミッション宣言」を掲げ、ゼロエミチームや職長会ゼロエミ委員会を中心に、意識の向上と連帯感の継続を図りました。その後、この現場でゼロエミッション体験をした作業員は、次の現場や家庭においても分別活動を実践するという広がりをみせています。
 |
掃きごみをふるい分別 |
社内においては、大林組の全現場での展開に役立つゼロエミッションマニュアルやデータ集の作成、ゼロエミッション指定現場の拡大など全国展開の道を開きました。さらに海外にもそのノウハウが紹介されています。 建設現場における初のゼロエミッション活動の成功により、建設業界での環境意識の変革、廃棄物対策定着の礎が築かれました。 |
 |
 |
 |
リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰は、循環型社会形成に向けて3R(リデュース・リユース・リサイクル)に率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を挙げている個人、グループおよび事業所等を表彰するものです。 3Rの促進および意識の高揚を図ることを目的に、「リデュース・リユース・リサイクル推進協議会」の主催で表彰が行なわれています。 |
|
 |
|
 |
 |
・「リデュース・リユース・リサイクル推進協議会」の概要はこちら |
・建設リサイクル法について |