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小名浜製錬株式会社 小名浜製錬所(福島県いわき市) |
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【平成15年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰において経済産業大臣賞受賞】 |
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小名浜製錬所 工場風景 |
小名浜製錬株式会社小名浜製錬所では、使用済みの自動車や廃家電などから発生するシュレッダーダストの100%リサイクルを行なっています。 シュレッダーダストとは、スポンジ・プラスチック・ゴムなど比重の軽いもので、使用済みの自動車だと車両重量の約20%を占めています。一般に使用済みの自動車は、解体業者によって再使用可能な部品が回収された後、破砕業者によってシュレッダーにかけられ鉄屑は鉄鋼原料として回収し、その残りがシュレッダーダストとして埋め立て処分されています。日本では、年間およそ400万台の自動車が廃車となります。全ての廃車がシュレッダーにかけられるわけではありませんが、国内年間発生量が約100万トン前後といわれているシュレッダーダストのかなりの比率を占めています。 小名浜製錬所は、昭和40年に銅の鉱石やスクラップを溶解・精製し、銅の地金(電気銅)にする製錬所として操業開始しました。当所の熔錬工程は、熱効率の面では比較的に不利な反射炉法を用いていることもあり、昭和55年から廃タイヤ・廃油を、平成5年からシュレッダーダストを反射炉の副燃料として使い始め、蒸気回収や自家発電に活用してきました。シュレッダーダストの当初の取扱量は500トン/月でしたが、平成14年度実績で約1万トン/月のシュレッダーダストが利用されています。 当所における大きな特徴は、シュレッダーダストの100%リサイクルの達成です。持ち前の非鉄製錬技術と設備を活かして、シュレッダーダストのマテリアルリサイクルを行い、銅は銅地金に、灰分は銅スラグとしてセメント原料等に利用されています。銅の回収は、平成14年度で約3,800トンと、スクラップからの銅回収量の30%程度を占めます。また、可燃物のサーマルリサイクルによる石炭代替の効果は、6万1,000キロリットル(原油)。従来なら埋立処分されていたシュレッダーダストを、銅製錬反射炉に投入することで、2次の廃棄物を発生させることなく、マテリアルとサーマルのリサイクルを行っています。
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シュレッダーダスト |
シュレッダーダストのリサイクルは、平成17年施行の自動車リサイクルにおいて、重要な役割を担うことも期待されています。 |
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リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰は、循環型社会形成に向けて3R(リデュース・リユース・リサイクル)に率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を挙げている個人、グループおよび事業所等を表彰するものです。 3Rの促進および意識の高揚を図ることを目的に、「リデュース・リユース・リサイクル推進協議会」の主催で表彰が行なわれています。 |
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・自動車リサイクル法について |