経済産業省
今冬の落雷に起因すると推定される事故に関し、平成26年2月14日に産業構造審議会保安分科会電力安全小委員会新エネルギー発電設備事故対応・構造強度ワーキンググループ(第1回)において、各事故に対する原因究明や落雷対策について検討を行いました。今冬に落雷事故が発生した発電所においては、引き続き事故原因の究明及び再発防止対策の実施を可能な限り早急に行うことが必要ですが、今冬に事故が発生していない発電所においても、今冬に発生した落雷事故の調査状況を踏まえつつ、設備の立地状況や落雷状況に鑑み、適切な設備・運用上の対策に一層取り組むことが必要であると考えられます。
また、新たに火災事故やブレード破損事故が発生していることから、これらの事故についても周知を行う必要があります。
併せて、京都府から太鼓山風力発電所における風車落下事故に対する再発防止対策に関し、ナセルとタワートップフランジとの接合部であるボルトに係る亀裂等発生への対応及び保安点検の具体的な実施内容等に係る報告がなされました。これは、風車の製造事業者が同じである他の事業者における安全対策に参考になると考えられます。
このため、公共の安全の確保の観点から、発電用風力設備の安全管理に万全を期すため、全国の発電用風力設備の設置者に対し、各産業保安監督部(支部等含む)及び一般社団法人日本風力発電協会を通じ、添付のとおり周知することといたしましたので、お知らせいたします。
・今冬の落雷に起因すると推定される事故を踏まえた発電用風力設備に対する当面の落雷対策等について(各産業保安監督部あて)(PDF:133KB)
・今冬の落雷に起因すると推定される事故を踏まえた発電用風力設備に対する当面の落雷対策等について((一社)日本風力発電協会あて)(PDF:91KB)
・別紙1 新たに発生した火災事故及びブレード破損事故について(PDF:69KB)
・別紙2-1 京都府太鼓山風力発電所3号機ナセル落下事故に関する報告書(概要版)(PDF:2,400KB)
・別紙2-2 京都府太鼓山風力発電所3号機ナセル落下事故報告書 (PDF:6,869KB)
(ZIP:6,419 kb)
・別紙2-3 タワートップボルト定期点検要領及び超音波探傷試験マニュアル (PDF:480KB)