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第4節 我が国のサービス収支動向

 サービス収支は赤字で推移してきているが、近年赤字幅が縮小しつつある。2000年の約-5兆円から、2013年には約-3.5兆円へと約1.5兆円収支が改善している。サービス収支の赤字幅縮小への寄与が大きいのは、旅行に関する収支と知的財産権等使用料に関する収支である(第Ⅰ-2-4-1図)。

第Ⅰ-2-4-1図 サービス収支の推移(2000年~2013年)

 旅行19に関する収支は、日本人観光客の海外での支払の減少や外国人観光客の増加に伴う受取の増加などを背景として、年々収支が改善してきている。2000年には約-3兆円であったが、2013年には-6,882億円と9年連続で赤字幅が縮小した。(第Ⅰ-2-4-2図)。

第Ⅰ-2-4-2図 旅行収支、訪日外客数、出国日本人数の推移(2000年~2013年)

 知的財産権等使用料20に関する収支は、2000年には-838億円であったが、2003年には黒字に転化し、2013年時点で1兆3,348億円の黒字とサービス収支の中で最も大きな黒字額を計上している。この背景には、産業財産権等使用料の海外への支払が2000年からほぼ増加せず、他方、産業財産権等使用料や著作権等使用料の海外からの受取が大きく増加していることがある(第Ⅰ-2-4-3図)。

第Ⅰ-2-4-3図 産業財産権等使用料・著作権等使用料(受取・支払)の推移(2000年~2013年)

19 滞在先での宿泊費、飲食費、娯楽費、現地交通費、土産物代等。

20 研究開発やマーケティングによって生じた財産権の使用料のほか、著作物の複製・頒布権料、上映・放映権料等。

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