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- 第1部第1章第3節
- 3.第四次産業革命、Connected Industries 時代の顧客ニーズ及びその対応の拡大
第1部 ものづくり基盤技術の現状と課題
第1章 我が国ものづくり産業が直面する課題と展望第3節 価値創出に向けたConnected Industriesの推進
3.第四次産業革命、Connected Industries時代の顧客ニーズ及びその対応の拡大
第四次産業革命(デジタル革新)により、Connected Industries時代の顧客のニーズ(顧客価値)対応は、①より難しいニーズにも対応可能となる「深さ」の観点、②より多様なニーズにも対応可能となる「範囲」の観点、さらに、③より迅速に対応可能となる「速さ」の観点のいずれでも大幅な拡充が可能となり、潜在的な顧客ニーズを引き出し、顧客価値を一層高めることが期待される。さらに、その際、IoTやビッグデータ、AIなどのツールを用いて、④見える化や分析などを通じた予見性が向上するなどの「精度」などの向上も一段と高まることが期待される(図133-1)。
①ニーズ(顧客価値)対応の「深掘り」
多数の顧客の最大公約数的な製品・サービス提供ではなく、個別顧客対応の製品・サービス提供(マス・カスタマイゼーション)が可能になるなど。
②ニーズ(顧客価値)対応の「範囲拡大」
これまでは想定しなかったモノやコト、さらには人、組織がつながることも可能となり、これまでは顧客が考えなかったようなニーズ対応、製品・サービス提供が可能になるなど。
③ニーズ(顧客価値)対応の「迅速性向上」
データのやりとりなどのデジタル空間での処理が中心となり、いつでも、どこでも同じレベルの製品・サービスの提供が可能になるなど。
さらに、デジタル技術の利活用により、その取組方法にも変革がもたらされる。
④見える化・分析・予見性などによる「精度などの向上」
IoTやビッグデータ、AIなどを用いて見える化や分析を進め、予見性を高めるなど、実施の精度を上げることが可能になるなど。
図133-1 第四次産業革命、Connected Industries時代における対応可能な顧客価値の拡大

資料:経済産業省作成