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FBIの2016年第4四半期の動き(その2);2016年の食料品工業は前年比5.2%上昇。立役者は清涼飲料。 2017年3月10日

第3次産業活動指数や鉱工業生産指数等のデータから、飲食料品関連のデータを集めて、飲食関連産業の動向を指標化した「フード・ビジネス・インデックス」のうち、食料品工業指数の2016年、そして同年第4四半期の結果についてご紹介します。

2016年に大きく上昇、特に第2四半期に急上昇

2016年の食料品工業指数全体は、2010年=100として101.5、前年比5.2%と大きく上昇しました。食料品工業は2014年から2年連続の低下となっていましたが、3年ぶりの上昇、2008年の103.5以来の指数水準となりました。

2016年の四半期指数を見てみると、第1四半期は98.4でしたが、第2四半期に103.9となり、前期比5.6%と大きく上昇しました。その後、第3四半期は前期比マイナス2.6%低下、第4四半期はマイナス0.3%低下と2四半期連続で、食料品工業指数は前期比低下となりましたが、指数値としては100.9と第1四半期以前のレベルに戻ることなく、比較的高い水準を維持しています。

第2四半期に清涼飲料の生産水準が急上昇

2016年第2四半期に急上昇した食料品工業ですが、食料品工業を構成する内訳品目の動きを見てみると、多くの品目が安定した動きを見せる中、「清涼飲料」の指数値が第2四半期に急上昇していることが分かります。

2016年第2四半期の清涼飲料の指数値125.0は、2005年以降で最高値となりました。その後は第3四半期に低下しましたが、第4四半期には指数値で116.6、前期比2.0%とまた上昇に転じています。2016年第1~第4四半期の清涼飲料の指数値は2005年以降のトップ4を独占しており、清涼飲料がかなり好調であるといえそうです。

他方、「酒類」の2016年第4四半期の指数値は92.6、前期比1.3%上昇となりましたが、引き続き緩やかな低下傾向であるといえそうです。

清涼飲料は食料品工業への影響度大、酒類は消費税に敏感

ここ数年の食料品工業の伸び率に対して、各内訳品目がどの程度影響を及ぼしたのかを見てみます。

ほとんどの期間で清涼飲料の寄与が大きいことが分かります。ただし、消費税率引上げ前後である2014年第1~第3四半期には、酒類の変動寄与が大きくなっています。買いだめの影響は清涼飲料よりも酒類に大きく出たということになります。

次に2016年の動きを見てみます。

指数値でご説明したように、第2四半期では食料品工業の前期比5.6%上昇に対し、清涼飲料が5.2%ポイントと大きな上昇寄与となりました。

第3四半期は低下となりましたが、第4四半期には食料品工業の前期比マイナス0.3%低下に対し、清涼飲料は0.6%ポイントの上昇寄与に復帰しました。

ミニ経済分析「内食と外食に差が出たFBIの2016年第4四半期の動き;飲食関連産業の動向(FBI 2016年第4四半期)」のページ
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/kako/20170310minikeizai.html

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電話: 03-3501-1511(代表)(内線2851)、03-3501-1644(直通)
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