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2018年5月の全産業活動は2か月連続の前月比上昇。内訳の3活動はいずれも今年第1四半期値を上回る水準を維持、今年1~3月の弱い動きからの復調がより明確に。 2018年7月20日

5月は2か月連続の前月比上昇、指数水準も106台の高水準が続く

2018年5月の全産業活動指数は、前月比0.1%と2か月連続の上昇となりました。この前月比上昇幅は微増ですが、先月が大幅上昇だったことを考えれば順調な動きといえます。

指数値は106.3と、先月に引き続き106台の高水準にあります。この水準を超えていたのは、2008年前半の、いわばリーマンショック前のピーク期までさかのぼります。この面からも、ここ2か月の全産業活動は活発な状況にある、といえるでしょう。

上の図で後方3か月移動平均値をみると、今年に入ってからは弱含み推移でした。しかし、先月の大幅上昇で再び上向き傾向に変化し、5月で上昇傾向がより明確になったことが確認できます。

主役不在ながらも3活動とも足下の第1四半期値を超える水準で推移

5月の結果を産業別にみると、サービス産業活動と建設業活動が前月比上昇、鉱工業生産は前月比低下でした。

上昇したサービス産業活動は前月比0.1%、建設業活動は前月比0.7%と、双方とも5月の伸びは大きいとはいえず、影響度という面では「主役不在の月」といえるかも知れません。

ただ、この上昇した2活動は、どちらも先月に前月比大幅上昇しており、そこからの5月上昇ですので、見かけの伸び幅以上に順調な動きといえるでしょう。5月に低下した鉱工業生産も先月まで3か月連続上昇だったことを考えれば、その前月比マイナス0.2%はそれほど悪くはない動きといえます。

ここ2ヶ月は、3活動とも今年第1四半期値を大きく上回る水準で推移しており、第2四半期通期でみれば「3活動すべてが主役」となるかも知れません。

2018年5月の全産業活動は、引き続き「緩やかな持ち直しの動き」にある

2018年5月の各指数の基調判断は、鉱工業生産は「緩やかな持ち直し」、サービス産業活動は「持ち直しの動きがみられる」、と判断を据え置いています。建設業活動では、このところの「弱含みの動き」からの復調の兆しもみえてきました。

5月の全産業活動全体では、4月ほどの強い動きこそありませんが、この1ランク上がった指数値を維持する力があり、今年第1四半期値を大きく上回る水準で推移しています。

よって、基調判断としては、今年5月の全産業活動は、引き続き「緩やかな持ち直しの動きにある」と考えます。

 

 

 

全産業活動指数 結果概要
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/zenkatu/html/b2010_201805j.html
就活でもない、終活でもない「全活」(全産業活動指数を紹介するムービー)
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/slide/20170602zenkatu_umekomi.html

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