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2018年9月の鉱工業生産は、前月比マイナス1.1%低下と、再び前月比低下。7-9月期もマイナス1.6%低下となった。第3四半期の指数値は、今年第1四半期の指数値を若干下回っている。 2018年10月31日

9月生産は前月比マイナス1.1%低下

2018年9月の鉱工業生産は、季節調整済指数101.4、前月比マイナス1.1%と2か月ぶりの前月比低下となりました。9月初旬段階の生産計画値からは、マイナス3.4%の下方修正となっており、その当時に想定されていた生産の変化を下回る結果となりました。

速報段階とはなりますが、2018年7-9月期、第3四半期の指数値は102.1、前期比マイナス1.6%低下となりました。2期ぶりに、鉱工業生産は前期比マイナスとなりました。指数値は、大きな前期比低下となった今年の第1四半期を下回り、前期比低下幅も第1四半期よりも大きなものとなりました。

9月の指数値は、今年1月の100.7に次ぐ、本年2番目の低さとなっており、昨年平均の102.0も下回っており、水準的にも低かったと言わざるを得ません。

9月は11業種が前月比低下

9月の鉱工業生産を業種別にみると、11業種が前月比低下、4業種が前月比上昇となりました。

9月の生産低下への寄与が特に大きかった業種は、輸送機械工業でした。そして、はん用・生産用・業務用機械工業、鉄鋼業の2業種が続くという低下寄与の順番でした。

鉱工業生産の低下全体に対し、輸送機械工業の低下寄与が半分に少し足りない程の大きさとなっていました。普通乗用車、駆動伝導・操縦装置部品などの自動車関連のほか、鉄道車両などの低下寄与も大きくなっています。ちなみに、乗用車の中では、小型乗用車の生産も前月比マイナスでしたが、軽乗用車の生産は前月比プラスだったほか、トラックなどの生産もプラスでした。

2018年第3四半期の業種別の動きをみると、11業種が前期比低下、4業種が前期比上昇となりました。低下寄与の大きかった業種は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、鉄鋼業といったところです。

鉱工業出荷も前月比マイナス3.0%低下

9月の鉱工業出荷は、指数値98.5、前月比マイナス3.0%と2か月ぶりの前月比低下となりました。大きな前月比低下を見せた今年の1月の出荷指数を下回り、本年で最も低い出荷レベルとなりました。前年同月比もマイナス3.4%となり、前年の出荷水準を大きく下回っています。

業種的にも、生産同様に、輸送機械工業、鉄鋼業、はん用・生産用・業務用機械工業といった業種の出荷低下の影響が大きくなっていました。

財の需要先の用途別分類である財別出荷指数をみると、最終需要財の出荷は前月比マイナス2.5%低下、生産財の出荷は前月比マイナス3.6%低下でした。生産の低下に合わせて、生産財の出荷が相対的に大きく落ち込みました。

最終需要財の内訳の中で、9月の出荷低下に対する寄与、影響度が大きかったのは、耐久消費財、資本財でした。耐久消費財では、普通乗用車や小型乗用車の出荷低下、資本財ではショベル系掘削機械やフラットパネル・ディスプレイ製造装置の出荷低下が主な低下要因となりました。

在庫は、4か月ぶりに前月比上昇

9月の鉱工業在庫は、指数値113.3、前月比2.3%と4か月ぶりに前月比上昇となりました。生産低下の勢いよりも、出荷低下の度合いが大きく、在庫が再び積み上がることとなりました。前年同月比も、5.5%上昇となり、前年水準からの上昇幅も大きくなっていました。今年は、3月と5月に113.5という高い在庫水準になりましたが、そこに近いレベルにまで、在庫水準が上昇しています。

9月の業種別の在庫では、全15業種の在庫が前月比上昇となりました。はん用・生産用・業務用機械工業や電子部品・デバイス工業、そして輸送機械工業の在庫上昇の影響が大きくなっていました。

第3四半期の在庫循環図をみると、2018年第3四半期も、引き続き在庫積み上がり局面にあります。在庫循環は、順当に反時計回りで左方向、つまり、在庫調整局面の方に点は移動しています。

基調判断は据え置き

2018年9月の鉱工業生産は、2か月ぶりの前月比マイナスです。その指数水準は、今年1月に次ぐ低い水準となりました。第3四半期の鉱工業生産も、2期ぶりに前期比マイナスとなっています。

大分、鉱工業生産の勢いには陰りがみられるようにも思われますが、本年第3四半期の自然災害の影響、そしてそこからの挽回生産の動向なども見極める必要もあることから、9月の鉱工業生産の基調判断については、「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」と据え置きたいと思います。

結果概要のページ
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
参考図表集
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/reference/slide/result-iip-sanko-201809s.html
マンガ「ビジネス環境分析にも使える!鉱工業指数(IIP)」
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/slide/20170329iip_manga2017.html

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