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2018年12月の鉱工業生産は、2か月連続の前月比低下となったものの、低下は小幅にとどまった。第4四半期の指数値は、自然災害の影響のあった第3四半期から回復し、年間での最高水準に上昇。2018年通年で見ても前年比上昇。 2019年1月31日

12月生産は前月比マイナス0.1%低下

2018年12月の鉱工業生産は、季節調整済指数104.7、前月比マイナス0.1%低下と、2か月連続の前月比低下となりました。自然災害の影響のあった同年第3四半期の指数値が103.1で、その前の期の同年第2四半期の指数値が104.5であったことから考えると、12月の生産指数の水準は高くなっています。

速報段階ではありますが、同年第4四半期でも指数値は105.1となり、第4四半期の鉱工業生産は、2018年で最も高い水準となりました。通年で見ても、2018年の指数値は104.1、前年比1.0%と、前年2017年に続き前年比上昇との結果になりました。

12月生産は6業種が前月比低下

12月の鉱工業生産を業種別にみると、6業種が前月比低下、9業種が前月比上昇となりました。鉱工業生産全体は、2か月連続の前月比マイナスではありますが、各業種の動きでは、連続して生産が低下している業種は少なく、11月に生産が上昇した業種の多くで12月に生産が低下した一方、11月に生産が低下した業種の多くで12月に生産が上昇しており、これらが合わさった結果として12月は生産が若干減となっていました。

生産の低下寄与の大きかった業種としては、生産用機械工業、化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)、そして電子部品・デバイス工業が挙げられます。

生産用機械工業では印刷機械、半導体製造装置等の低下寄与が大きくなっていました。化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)では乳液・化粧水類、日焼け止め・日焼け用化粧品等で低下寄与が大きくなっていました。その他、電子部品・デバイス工業では2か月連続の低下となっていました。

他方、上昇寄与業種としては、汎用・業務用機械工業、自動車工業、そして電気・情報通信機械工業が挙げられます。汎用・業務用機械工業は、前月は大きく低下していましたが、12月はその反動もあり、上昇することとなりました。また自動車工業は3か月連続の上昇となりました。

出荷は前月比上昇

12月の鉱工業出荷は、指数値103.6、前月比0.3%と2か月ぶりの前月比上昇となりました。その指数レベルも、2018年では4月、10月に次いで、6月と並ぶ高水準となっています。

出荷の上昇寄与の大きかった業種としては、自動車工業、汎用・業務用機械工業、輸送機械工業(除.自動車工業)といった業種が挙げられます。自動車工業においては、普通乗用車等の出荷が上昇したことで、12月は年間通して4月に次ぐ高い水準となりました。汎用・業務用機械工業では、一般用蒸気タービン等が上昇に寄与しました。その他、輸送機械工業(除.自動車工業)でも前月は前月比で低下したものの、12月は上昇することになりました。

財の需要先の用途別分類である財別出荷指数をみると、生産財の出荷は前月比0.1%上昇、最終需要財の出荷は前月比マイナス0.1%低下でした。

生産財については、鉱工業生産の低下もあり鉱工業用生産財は前月比マイナス0.3%と低下したものの、その他用生産財が前月比2.9%の上昇をみせ、前月比上昇に寄与しました。

最終需要財については、耐久消費財の出荷は上昇したものの、非耐久消費財や資本財(除.輸送機械)、建設財で出荷が低下し、全体では出荷はわずかながら低下することになりました。

在庫は前月比上昇

12月の鉱工業在庫は、指数値102.4、前月比1.0%と2か月連続の前月比上昇となりました。12月の業種別の在庫では、10業種の在庫が前月比上昇となりました。業種別には、電気・情報通信機械工業、鉄鋼・非鉄金属工業、そして化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)の在庫上昇の影響が大きくなっていました。

基調判断は「生産は緩やかな持ち直し」に据え置き

2018年12月の鉱工業生産は、2か月連続の前月比マイナスでした。ただ12月初旬の企業の生産計画の集計結果からは、上方バイアスを補正すると前月比マイナス0.7%の低下が想定されていましたが、12月実績値は上記の想定ほどは低下せず、前月比でマイナス0.1%と、若干の低下にとどまりました。

四半期ベースで見れば、第4四半期は自然災害の影響で生産が低下した第3四半期のみならず、その前の第2四半期の水準も上回り、2018年で最高水準となっており、12月までのところでは、上昇基調は続いていると考えられます。

先行きについては、企業の生産計画の集計値そのままをみれば、1月の生産は前月比で若干の低下、2月は前月比で上昇となっています。企業の生産計画の上方バイアスを考えれば、実際には1月はさらに低下するものと想定されますが、2月以降この低下分を回復するか、注視していきたいと考えます。

これらの結果を踏まえ、12月の鉱工業生産の基調判断については、「生産は緩やかな持ち直し」に据え置きたいと考えます。

結果概要のページ
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
参考図表集
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/reference/slide/result-iip-sanko-201812s.html
マンガ「ビジネス環境分析にも使える!鉱工業指数(IIP)」
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/slide/20170329iip_manga2017.html

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