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2019年4月は、輸出向け出荷は前月比で低下したものの、国内向け出荷は前月比で大幅に上昇。特に国内向け出荷の上昇が鉱工業出荷全体の上昇に寄与した。 2019年6月10日

2019年4月の鉱工業出荷は、季節調整済指数で102.6、前月比1.7%と、2か月ぶりの上昇となりました。内需(国内向け出荷)は前月比3.3%と2か月ぶりの上昇、外需(輸出向け出荷)は前月比マイナス1.6%と2か月連続の低下でした。

4月は輸出向け出荷が前月比低下となりましたが、国内向け出荷の上昇寄与が大きかったことで、鉱工業出荷全体は上昇することになりました。

出荷水準をみると、4月の国内向け出荷指数については102.9となり、昨年12月を超える水準へと回復しました。

一方、輸出向け出荷は、本年1月以降の動きをみると、国内向け出荷とやや異なる動きをしています。輸出向け出荷指数は1月に98.1まで大きく低下したものの、2月はその急落分を上回る上昇をみせました。しかしその後、3月、4月と連続で低下し、1月の急落前の昨年12月の水準を下回って推移しています。

業種別の動き

4月の国内向け出荷の業種別動向をみると、12業種中9業種が前月比上昇でした。特に上昇寄与が大きかったのは輸送機械工業で、それに次ぐ上昇寄与をみせたのは生産用機械工業でした。

4月の輸出向け出荷の業種別動向をみると、12業種中7業種が前月比低下となりました。特に低下寄与が大きかったのは輸送機械工業でした。それに次いで、生産用機械工業、鉄鋼・非鉄金属工業等も低下に寄与しました。

4月の輸送機械工業と生産用機械工業の動きは、国内向け出荷は前月比上昇、輸出向け出荷は前月比低下と、対照的な動きの違いをみせていました。

需要先用途別の動き

4月の需要先別用途別分類(財別分類)の国内向け/輸出向け出荷の動きを比較してみます。

設備投資向けとなる資本財(除.輸送機械)については、国内向け出荷は前月比0.8%と2か月ぶりの上昇でした。輸出向け出荷は、前月比マイナス1.2%と2か月連続の低下でした。

設備投資向けの財の国内向け出荷は、本年1月に前月比マイナス9.7%と大幅に低下しましたが、以来、低下と上昇を繰り返し、このところは低下にやや一服感も感じられるようになってきました。

消費向けの財では、耐久消費財の国内向け出荷が前月比10.3%と2か月ぶりに大幅に上昇する一方、輸出向け出荷は前月比マイナス2.4%と3か月連続の低下となりました。

非耐久消費財については、国内向け出荷は前月比2.2%と3か月ぶりに上昇し、輸出向け出荷も前月比9.8%と2か月ぶりの上昇となりました。

製造業の中間投入となる鉱工業用生産財については、国内向け出荷が前月比マイナス0.2%と2か月ぶりの低下でした。輸出向け出荷は前月比1.1%と3か月連続の上昇でした。

輸出仕向け先別の動向

4月の主要仕向け先別の輸出向け出荷の動きをみると、米国向けや、中国・ASEAN・韓国といったアジア地域向けが上昇しましたが、その他地域向け、欧州向けが低下したことで、輸出向け出荷は2か月連続の低下となりました。

結果概要のページ
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/utiwake/result-1.html
参考図表集
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/utiwake/result/slide/result-utiwake-sanko-201904.html
鉱工業出荷内訳表、総供給(いわゆるバランス表)をちょっとながめてみました
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/slide/20160511iip_bl_gaiyou.html

問合せ先

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電話: 03-3501-1511(代表)(内線2851)、03-3501-1644(直通)
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