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12月だけではない、7月も活動が活発になる「宅配貨物運送業」を見てみました

「買いもの」と言うと商品を店頭で購入しますか、テレビショッピングやカタログの通信販売を利用しますか、それともインターネットを利用して購入しますか。

パソコン及びスマートフォンの普及により、ホームページ上におけるいわゆるプラットフォーム系企業による総合ショッピングサイトのけん引を足がかりに、何でもインターネットを通じて購入できるようになり、買いものの手段や購入できる種類が多様化しています。

「家計消費状況調査」(総務省)平成28年3月結果によれば、ネットショッピングを利用した世帯は27.4%で、今や約3割の世帯がネットショッピングを利用しているようです。月別でインターネットを利用した1世帯当たり1か月間の支出(二人以上の世帯)を見てみると、7月と12月は支出が増えています。この両月はお中元・お歳暮といった贈答品が多く、また家電の支出も多くなっています。



家にいながら買いものができて便利ですね。インターネットで商品を購入すると指定した場所まで届けてもらえる、今度は宅配サービスの出番です。

そこで「第3次産業活動指数」(経済産業省)の「宅配貨物運送業」を見てみると、平成27年度は指数値115.5(前年度比3.8%)で、平成28年3月は季節調整済指数120.0(前月比0.7%)となり、じわりと上昇していることがわかります。



ちなみに宅配貨物運送業の季節指数を見てみると、やはりインターネット利用の支出と同様に、7月と12月に顕著に高くなっていることがはっきりと見て取れます。季節指数とは、毎年繰り返されるこの季節的な変動を月ごとの値で表現したもので、過去数年分のデータなどを使って作成し、12か月分を平均すると100になるように計算しています。よく「季節調整済」という言葉が出てきますが、月々の実績を指数化しただけの原指数をこの季節指数で割って作成しています。



これから7月を迎えるに当たり、この季節指数パターンに従えば宅配貨物運送サービスが活発になることでしょう。

また、ドローンによる宅配が試験的に始まったり、駅のコインロッカーにおける商品受取りサービスも始まったりと、宅配の形式が多様化してきています。お中元、お歳暮の時期にネットショッピングの利用と宅配貨物運送業の活動が活発になるということは、遠からず、お中元やお歳暮もスマホで注文し、ドローンでお届けという未来的なことになるのかもしれません。


最終更新日:2016年6月27日
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