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第3次産業活動指数 サービス産業の動きから見る日本の景気

結果の概要【プレス情報 2020年2月分】(2020年4月17日発表)

- 第3次産業活動は足踏みのなかに弱さがみられる -

  • 2020年2月の第3次産業活動指数は、101.4、前月比-0.5%の低下となった。
  • 広義対個人サービスは同-0.9%、広義対事業所サービスは同-0.4%のそれぞれ低下となった。
  • 総じてみれば、第3次産業活動は足踏みのなかに弱さがみられる。

最新の指数の解説

2020年2月のサービス産業活動は、前月比マイナス0.5%と4か月ぶりの低下。昨年10月の大幅低下から指数値は戻してきたところだが、2月は感染症の影響も現れ始め、弱さがみられる。基調判断は「足踏みのなかに弱さがみられる」と下方修正。

解説へのリンク2020年2月のサービス産業活動は、 ...(続きをみる)

2015年=100
季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
第3次産業活動指数 101.4 -0.5 96.7 -0.9
広義対個人サービス 100.6 -0.9 95.7 0.1
広義対事業所サービス 102.1 -0.4 97.6 -1.9

業種別動向

  • 内訳の大分類業種では、11業種中、生活娯楽関連サービスなど6業種が低下、小売業など4業種が上昇、物品賃貸業(自動車賃貸業を含む)が横ばい。
表1.第3次産業総合を大きく動かした業種と主な要因
業種名 主な要因
低下方向に影響した業種
生活娯楽関連サービス 宿泊業は、日本人客の伸び悩みに加え外国人客が大きく減少したことからホテル、旅館ともに大幅低下、その他の生活関連サービス業は、旅行業が主力の国内旅行や海外旅行の減少に加えこれまで好調だった外人旅行の不振もあり大幅低下、「飲食店,飲食サービス業」は、レストラン業態や居酒屋、喫茶店がインバウンド需要の不振や来店を控える動きもあり低下。
医療,福祉
金融業,保険業 保険業は順調な動きをみせた1月の反動もあり、生命保険業、損害保険業がともに反落低下、「金融商品取引業,商品先物取引業」は発行業務が公社債発行高の減少により低下。
運輸業,郵便業 道路貨物運送業は一般貨物自動車運送業が順調な動きをみせた1月の反動に加え製造業や卸売業の弱含みの動きを反映し低下、航空運輸業は航空旅客運送業が、国内線旅客の伸び悩みや国際線旅客の不振により大幅低下。
上昇方向に影響した業種
小売業 昨年10月の大幅低下からの戻りの動きを背景に、暖冬や低調なインバウンド需要の影響が強かった業種は不調も飲食料品小売業や自動車、機械器具などの住関連商品取扱い業種が上昇。
表2.大分類業種の前月比と寄与度
単位:%
業種名 前月比
(寄与度)
前年同月比
寄与した主な内訳業種
<低下業種>
生活娯楽関連サービス -3.3
(-0.36 )
-1.8
宿泊業
旅行業
飲食店,飲食サービス業
医療,福祉 -1.9
(-0.26 )
2.9
金融業,保険業 -2.2
(-0.19 )
-1.9
保険業
金融商品取引業,商品先物取引業
運輸業,郵便業 -1.2
(-0.11 )
-1.4
一般貨物自動車運送業
航空旅客運送業
卸売業 -0.3
(-0.04 )
-6.3
農畜産物・水産物卸売業
電気・ガス・熱供給・水道業 -0.5
(-0.02 )
0.4
<上昇業種>
小売業 1.8
(0.21 )
0.3
飲食料品小売業
自動車小売業
事業者向け関連サービス 1.4
(0.13 )
-0.8
情報通信業 0.9
(0.08 )
-1.0
通信業
ソフトウェア業
不動産業 0.8
(0.06 )
0.2
貸事務所業
<横ばい業種>
物品賃貸業(自動車賃貸業を含む) 0.0
(0.00 )
2.1
(注)
  1. 業種は第3次産業総合の前月比への寄与度の大きい順に掲載しています。
  2. 寄与度とは、あるデータ全体の変化に対して、その構成要素である個々のデータの変化がどの程度貢献しているかを示す指標です。

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最終更新日:2020年4月17日
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