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第3次産業活動指数 サービス産業の動きから見る日本の景気

結果の概要【プレス情報 2020年11月分】(2021年1月15日発表)

- 第3次産業活動は、持ち直しているものの、一部に足踏みがみられる -

  • 2020年11月の第3次産業活動指数は、98.2、前月比-0.7%の低下となった。
  • 広義対個人サービスは同-0.9%の低下、広義対事業所サービスは同0.1%の上昇となった。
  • 総じてみれば、第3次産業活動は、持ち直しているものの、一部に足踏みがみられる。

最新の指数の解説

2020年11月のサービス産業活動は、前月比マイナス0.7%と6か月ぶりの低下。前月までの連続上昇の反動減と考えられるが、対個人サービスの回復に減速感もみられる。11月時点の基調判断は「持ち直しているものの、一部に足踏みがみられる」に下方修正。

解説へのリンク2020年11月のサービス産業活動は、 ...(続きをみる)

2015年=100
季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
第3次産業活動指数 98.2 -0.7 97.2 -3.7
広義対個人サービス 97.1 -0.9 96.6 -4.1
広義対事業所サービス 99.0 0.1 97.8 -3.3

業種別動向

  • 内訳の大分類業種では、11業種中、医療,福祉など6業種が低下、金融業,保険業など5業種が上昇。
表1.第3次産業総合を大きく動かした業種と主な要因
業種名 主な要因
低下方向に影響した業種
医療,福祉 医療業の病院・一般診療所がインフルエンザなど従来型の疾病患者数が少ないことに加え、通院間隔の長期化もあり受診者数が減少したことなどから低下。
卸売業 4月に発出された非常事態宣言解除後の6月からの回復基調の反発に加え、製造業からの出荷が減少したこともありその他卸売業(機械器具を除く住関連卸売業)、飲食料品卸売業など多岐にわたる業種が低下。
小売業 その他の小売業(別掲を除く住関連)が医薬品・化粧品小売業などの不調などにより低下したほか、中分類7業種中5業種がこのところの堅調な動きの反発もあり低下。
上昇方向に影響した業種
金融業,保険業 銀行業・協同組織金融業の金融仲介業務が融資のための準備活動が活発だったことから上昇、「金融商品取引業,商品先物取引業」の流通業務が株取引が順調だったことに加え、先月の市場トラブルのイレギュラー要素の反動効果もあり上昇。
事業者向け関連サービス 技術サービス業のエンジニアリング業が電力プラントや化学プラントの増加により上昇。
生活娯楽関連サービス 宿泊業や遊園地・テーマパークが需要喚起施策などを背景とした客足の戻りにより強い回復基調を維持したこと、「競輪・競馬等の競走場,競技団」の競馬場がネット投票が順調だったこと、により上昇。
表2.大分類業種の前月比と寄与度
単位:%
業種名 前月比
(寄与度)
前年同月比
寄与した主な内訳業種
<低下業種>
医療,福祉 -4.5
(-0.63 )
-3.3
卸売業 -2.4
(-0.31 )
-4.9
その他卸売業(機械器具を除く住関連卸売業)
飲食料品卸売業
建築材料,鉱物・金属材料等卸売業
小売業 -0.9
(-0.11 )
1.9
その他の小売業(別掲を除く住関連)
情報通信業 -0.7
(-0.07 )
-2.0
情報サービス業
不動産業 -0.6
(-0.05 )
1.4
マンション分譲業
運輸業,郵便業 -0.3
(-0.03 )
-11.4
一般貨物自動車運送業
<上昇業種>
金融業,保険業 3.2
(0.29 )
5.4
金融仲介業務
流通業務
事業者向け関連サービス 1.3
(0.12 )
-3.8
エンジニアリング業
生活娯楽関連サービス 1.1
(0.10 )
-15.0
宿泊業
競輪・競馬等の競走場,競技団
遊園地・テーマパーク
物品賃貸業(自動車賃貸業を含む) 0.7
(0.02 )
-2.4
電気・ガス・熱供給・水道業 0.3
(0.01 )
-0.6
ガス業
(注)
  1. 業種は第3次産業総合の前月比への寄与度の大きい順に掲載しています。
  2. 寄与度とは、あるデータ全体の変化に対して、その構成要素である個々のデータの変化がどの程度貢献しているかを示す指標です。

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最終更新日:2021年1月15日
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