小さな粒でたっぷりの水分を吸い取る高分子吸収体は、紙おむつ以外にもさまざまな分野で役立っています。
砂に混ぜられた高分子吸収体の粉末は、紙おむつと同じようにペットのおしっこを吸い取ります 。
観葉植物用の吸水ゼリーとして利用されています。手入れが簡単で、きれいなのでインテリアとしても注目されています。
野菜などを植えた畑に水をかける手間をへらすためにも使われています。あらかじめ土に高分子吸収体をまぜておけば、一度かけた水がしばらく土の中にたくわえられるからです。高分子吸収体のこうした使い方は、砂漠に植物を育てるときにも応用されています。
私たちが普段たべる魚は、海外からジェット機で運ばれることもあります。ジェット機はとても複雑な機械がそなわっていますから、万が一、魚が入った袋が破けて水がもれてしまうと機械が壊れ、たいへんな事故が起きてしまう心配があります。そこで、シート状にした高分子吸収体をジェット機の倉庫の壁にはりつけ、水がもれても吸い取れるようにしてます。
トンネルの裏のすきまに高分子吸収体をつめると、土の中の水分を吸って大きくふくらみ、すきまをうめることができます。
スーパーに売られている肉や魚は、水分がしみださないように高分子吸収体のシートをトレーにしいています。 持ち帰り用のケーキがいたまないように、お店で箱に入れてもらう保冷剤のなかにも、高分子吸収体が入っています。