飲食関連産業の動向(FBI 2018年);内訳3業態とも上昇、特に卸売業がけん引し上昇した、2018年のフード・ビジネス 2019年6月17日
※2018年の食料品工業のデータに関し、年間補正前の数値を使用して試算しておりましたが、年間補正後の数値を使用した試算値に差し替えました。なお、全体的傾向には大きな変更はありません。(2019年10月31日更新)
フード・ビジネス・インデックス(FBI)とは、生活に身近な飲食料品に関連する「食料品工業」、「食料品流通業」、「飲食サービス業」の活動状況を表す経済指標です。
今回は2018年のFBIの動きをグラフ化してご紹介しています。

FBI2年連続の上昇をけん引したのは、食料品流通業

2018年のFBIは指数値101.7、前年比1.1%と2年連続の上昇となりました。
FBIを構成する3業態は揃って上昇となり、食料品工業は前年比1.4%と4年連続、食料品流通業は同1.6%と2年連続、飲食サービス業は同0.2%と2年連続の上昇となりました。

FBIの前年比1.1%上昇に対する3業態の影響度合い(寄与度)を見ると、食料品流通業が0.9%ポイント、食料品工業が0.2%ポイント、飲食サービス業が0.1%ポイントの上昇寄与となりました。食料品流通業に比べると他2業態の影響はわずかであり、2018年のFBI全体の上昇は食料品流通業の上昇寄与によるものと言えます。
好調続く卸売業。飲食料品小売業は下げ止まりなるか

2018年のFBIをけん引した食料品流通業について、その内訳系列の推移を見てみると、前年比上昇したのは飲食料品卸売業のみで、小売業2系列はどちらも低下傾向が続いています。つまり、飲食料品卸売業が、食料品流通業、さらにはFBI全体をもけん引したことになります。

四半期単位で見てみると、飲食料品卸売業は2017年第4四半期から5四半期連続の上昇と、過去数年の動きの中でも好調さがうかがえます。他方、各種商品小売業は低下傾向が続いています。しかし、同様に低下傾向であった飲食料品小売業については、小幅な増減はありましたが、ほぼ横ばいに推移しました。このまま下げ止まることを期待したいところです。
今回ご紹介しきれなかったFBIの各業態別の指数、その内訳の動きや影響度合い(寄与度)などについても、下記リンク先のスライド資料に掲載しておりますので、是非お目通しください。
- ミニ経済分析「飲食関連産業の動向(FBI 2018年);内訳3業態とも上昇、特に卸売業がけん引し上昇した、2018年のフード・ビジネス」のページ
- https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/kako/20190617minikeizai.html
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