第３次産業活動指数 サービス産業の動きから見る日本の景気

最新の指数の解説

• 内訳の大分類業種では、11業種中、小売業など5業種が低下、生活娯楽関連サービスなど6業種が上昇。

表１．第３次産業総合を大きく動かした業種と主な要因

業種名	主な要因
低下方向に影響した業種
小売業	前月の大幅上昇の反発に加え、豪雨や梅雨明けの遅れなどもあり、織物･衣服･身の回り品小売業、機械器具小売業、飲食料品小売業など多くの業種が低下。
電気･ガス･熱供給･水道業	電気業が冷房用需要の減少などもあり低下。
金融業,保険業	銀行業･協同組織金融業の金融決済業務が先月活発だった全銀システム取扱高の反動減少をはじめ、内訳4業務がすべて減少したことから低下。
上昇方向に影響した業種
生活娯楽関連サービス	宿泊業、娯楽業などの分野で供給活動や消費者行動の制約の段階的解除を背景とした客足の戻りなどもあり引き続き上昇。
卸売業	製造業の生産活動の復調や輸出の戻りもあり機械器具卸売業、建築材料，鉱物･金属材料等卸売業などが上昇。

表２．大分類業種の前月比と寄与度

単位：％

業種名	前月比 (寄与度)	前年同月比
寄与した主な内訳業種
＜低下業種＞
小売業	-4.9 (-0.62 )	-4.2
織物･衣服･身の回り品小売業 機械器具小売業 飲食料品小売業
電気･ガス･熱供給･水道業	-6.2 (-0.24 )	-5.5
電気業
金融業,保険業	-2.5 (-0.23 )	-1.3
金融決済業務 金融商品取引業,商品先物取引業
医療,福祉	-1.6 (-0.21 )	-7.6
物品賃貸業（自動車賃貸業を含む）	-0.3 (-0.01 )	-2.9
土木･建設機械レンタル
＜上昇業種＞
生活娯楽関連サービス	4.3 (0.34 )	-27.8
宿泊業 娯楽業
卸売業	2.3 (0.29 )	-14.6
機械器具卸売業 建築材料,鉱物･金属材料等卸売業
事業者向け関連サービス	0.7 (0.07 )	-7.4
公認会計士事務所,税理士事務所
運輸業,郵便業	0.5 (0.04 )	-15.7
運輸施設提供業
情報通信業	0.4 (0.04 )	-4.1
ソフトウェア業
不動産業	0.1 (0.01 )	-0.6
不動産代理業･仲介業

(注)

1. 業種は第３次産業総合の前月比への寄与度の大きい順に掲載しています。
2. 寄与度とは、あるデータ全体の変化に対して、その構成要素である個々のデータの変化がどの程度貢献しているかを示す指標です｡

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