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「みるスポーツ」の中でも、やはりプロ野球人気は健在;スポーツ関連の第3次産業活動指数の動き

今年のプロ野球シーズンは、北海道日本ハムファイターズの日本シリーズ勝利で幕が下りました。

さて、第3次産業活動指数にはスポーツ関連産業指数、細かい分類ではプロスポーツ(スポーツ系興行団)指数、プロ野球指数といったスポーツに関係する指数があります。

平成20年度からのプロスポーツ指数とプロ野球指数の年度単位の動きを見ると、前年度比では概ね近似した動きをしています。今年8月時点までのデータでは、わずかにプロ野球指数の伸びが大きくなっています。



プロ野球指数の原データは、観客動員数のセパ合計値です。

平成17年からの観客動員数は年々増加しており、平成28年も前年比は増加し、プラスの状況が続いています。パ・リーグでは2年連続で最多観客動員数を更新しました。「人気のセ、実力のパ」などとも言われますが、観客動員数の前年比寄与を見ると、平成27年では、セ・リーグの方が、暫定的な平成28年では、パ・リーグの増加寄与が多くなっていました。



さて、ご案内のように、平成28年はセ・リーグで、広島東洋カープが25年ぶりのリーグ優勝を果たしました。現在のプロ野球12球団の中で、昨年まででリーグ優勝から離れている期間が最も長かったのが広島でした(その次は、1996年のリーグ優勝から優勝がないオリックス、1998年のベイスターズと続く)。

25年前の平成3年はどのような年だったのでしょうか。平成3年の政治・経済としては、ジュリアナ東京オープンの一方バブル崩壊、雲仙普賢岳の噴火、牛肉とオレンジの自由化開始、湾岸戦争勃発、ソビエト連邦崩壊、世界初のWorld Wide Webサイト開設など日本のみならず世界的にも色々なことが起きた年でした。

下記の表を見る限りですが、製造業、日経平均株価、雇用情勢は近年と比べると「あの頃は良かった」と思う方もいらっしゃるかもしれません。その一方、経済社会のサービス化とともに、第3次産業活動指数は、大きく上昇しています。



ちなみに、1991年のセ・リーグの観客動員数は1239万人、パ・リーグの観客動員数は974万人で、この時期と比べると、現在は両リーグとも100万人ほど観客が増えているようです。

スポーツ関連産業、「見るスポーツ」の中でも、やはりプロ野球人気は顕在です。

2020年の東京オリンピックでは、見事種目復活を果たした野球ですが、是非とも、「し好的個人向けサービス」のけん引役となるくらい、プロ野球指数が上昇してくれると頼もしいところです。

<参考>第3次産業活動指数とプロ野球(詳細版)(PDF/2,252KB)PDFファイル

<参考>第3次産業活動指数の「再編集系列」をご紹介します。第1回は「スポーツ関連産業」(平成27年11月20日ひと言解説)

https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20151120hitokoto.html

最終更新日:2016年11月2日
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