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経済解析室ひと言解説集
- お正月、皆様はどのようにお過ごしでしょうか。;第3次産業活動指数の1月と8月の数値比較から見えてくる正月の過ごし方
お正月、皆様はどのようにお過ごしでしょうか。;第3次産業活動指数の1月と8月の数値比較から見えてくる正月の過ごし方
新年明けましておめでとうございます。皆様、今年のお正月はどのように過ごされたでしょうか。実家に帰省されてのんびりされた方、旅行に出かけた方、初売り巡りで疲れたという方など、それぞれだとは思います。今回のひと言解説は、帰省や旅行するタイミングであろう、お正月(1月)とお盆(8月)の時期の第3次産業活動指数の比較から、日本のお正月の過ごし方にスポットを当てたいと思います。
まず、第3次産業活動指数のうち、観光関連の産業をまとめた「観光関連産業指数」の各年1月と8月の数値を比較してみました。
この数値は、基準年である2010年12か月平均の観光関連産業の活動量を100として、各月の活動量を100に対する比率で表したものです。つまり、この数値が100を割り込んでいるということは、2010年平均よりも観光関連産業が不活発であったということで、逆ならば活発であるということ意味します。
さて、このグラフをみると、「さすが夏休み」という差になっています。また、1月は100を下回っており、各年の12か月を平均した年指数と比較しても、1月は大きく下回り、8月は大きく上回っています。実は、1月は、毎年のニュースなどで混雑ぶりが話題になる割には、観光関連産業はそれ程活発ではないという意外な結果でした。
2016年の1月と8月における観光関連産業の内訳業種の活動量の数値を比較表にしてみると、次のようになります。
全ての業種で8月の水準が高く、中でも遊園地・テーマパークは2倍近い差があり、遊園地に行くなら狙い目は1月というのが分かりますね。水運旅客業の高さは夏にはフェリーなどで離島へ遊びに行く方が多いということでしょうか。
また、国内移動手段である鉄道旅客と道路旅客には、1月と8月で差がなく、テーマパークや水運業の次に差が大きいのが宿泊業であることから、やはり1月の人の移動は、「帰省」が大きな割合を占めているということなのだと思います。
では、8月にはなくて、1月にあるイベントといえば、何でしょう。そうです、「初売り」です。
というわけで、第3次産業活動指数の小売業で1月と8月を比較してみました。
2010年8月はエコポイント制度の駆け込み等で、2014年1月は消費税率引上げ前の駆け込み需要で、両月に差が開いてはいますが、それ以外の年では、小売業の販売量に1月と8月でそれ程の差がある訳ではありません。しかし、内訳業種の動きを見ると、差が出てきます。
よく小売業については、「二八(ニッパチ)」などとも言われますが、織物・衣服・身の回り品小売業と各種商品(百貨店・スーパーなどの)小売業では初売り効果の高さが伺え、逆に8月が落ち込むことが良く分かります。それに加えて、暖房需要などにより燃料小売業も8月と比べて販売量が増えていることがわかります。
しかし、夏場に販売量が増える飲食料品小売業が、8月の低下を埋めているため、小売業全体としてはそれほど大きな差が見えてこないのです。
1月は帰省と初売り、8月は観光と、お正月とお盆の過ごし方の違いがよく分かる結果となりました。今年の第3次産業活動指数の1月分速報は3月13日の公表を予定しております。8月と比べて皆様がどのような生活をされたのか楽しみにしたいと思います。

