米国における日系非製造業現地法人の実像;他地域の現地法人に比べて事業や投資の規模が大きい
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概要
米国との経済関係も「財の貿易」だけでなく、直接投資やM&Aを通じた関係が強くなっています。
さらに、経済産業全体のサービス化の進展から、「サービスの国際取引」も重要になってきており、非製造業分野の直接投資、つまり現地法人を設立又は既存法人に出資して行う「サービスの国際取引」も重要になっています。
そこで、米国との「サービスの国際取引」に関し、今回は、最新の集計である2015年度実績を集計した「海外事業活動基本調査」のデータから、米国における非製造業の日系現地法人の状況を確認し、その特徴をまとめてみました。
その結果、以下の点を確認することができました。
- 米国に立地する日系非製造業現地法人は、2015年度末で約1,900法人、売上高は約55兆円。2000年度に比べると、売上高はほぼ1.8倍。
- 在米非製造業現地法人数は、21世紀に入っての15年間順調に増加。
- 非製造業現地法人の多くが、カリフォルニアと東海岸に分布。内陸部では、やはり大都市に分布。
- 在米非製造業現地法人は、他地域に比べて、1社当たりの売上規模がかなり大きい。
- 業種的に、卸売業が半分で、それに次ぐのがサービス業。
- 卸売業現地法人の本社企業の3分の2弱は製造業企業で、「販社」的な位置づけと推測。3分の1は卸売業で、「商社」の在米ブランチ(子会社・孫会社)と推測。
- 在米非製造業現地法人は、他地域に比べて、設備投資や研究開発投資を盛んに実施しており、全地域分の半分以上を占めている。
詳細な内容につきましては上記スライドショーを御覧いただくか、
こちらのダウンロード用ファイル(PDF版)
を御覧下さい。
最終更新日:2017年6月27日