多様化する飲食料品流通の現状を可視化する指数の試作;アクティビティー・ベースの「飲食料品小売販売」活動指数
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概要
第3次産業活動指数(以下、ITA)で平成29年の動きをみると、飲食料品小売業は4年連続の低下となりました。他方、この飲食料品小売業に商品を販売する飲食料品卸売業は3年連続の上昇でした。
よくみると、平成20年以降、両指数の動きは別方向で指数水準も大きくかい離しているようです。この同じ飲食料品の流通を主に担う事業でありながら、小売業と卸売業の動きが異なるというのは気になります。この違いの原因は何でしょうか。
この視点からスタートして、飲食料品卸売業と飲食料品小売業それぞれの特性や中期的な構造変化を分析し、両者間の事業活動における動きの違いや指数水準のかい離の要因を推定しました。
- 飲食料品卸売業では、取り扱う飲食料品の構成変化や、流通経路の短縮化、小売業以外の需要先の景況変化などが挙げられる。
- 飲食料品小売業では、飲食料品販売割合の相対的な低さ、店舗の業態転換などのほか、飲食料品小売業以外での食料品販売の増加も挙げられる。
この結果から、小売側の要因を補う効果がある、小売業全体で販売する飲食料品の動きを示すアクティビティー・ベースの指数「飲食料品小売販売活動指数」を試作しました。この新指数の動きやITAの飲食料品小売業指数との比較や、内訳業種別の寄与度分析などを行いました。
- 新指数と従来の指数を比較すると、平成26年以降に両者の動きに明らかな違いがある。
- 平成26年以降、飲食料品販売量は業種・業態間の明暗がくっきりと現れており、従来型の飲食料品小売業以外での飲食料品販売活動が活発化している。
詳細な内容につきましては上記スライドショーを御覧いただくか、
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