国内出荷、海外出荷ともに低下し、3年ぶりの低下となった日系製造業のグローバル出荷;グローバル出荷指数 2019年(2015年基準)
内容紹介
グローバル出荷指数とは、製造業のグローバル展開を踏まえ、日系製造業の動向を内外一元的に捉えようとした指標です。日系製造業の動向を事業所ベースで捉えることとし、「鉱工業出荷内訳表・総供給表」と「海外現地法人四半期調査」の組合せにより、経済解析室で試算している指標です。
2019年のグローバル出荷について、以下の点を確認することができました。
- 2019年のグローバル出荷指数は、前年比マイナス2.4%と3年ぶりの低下。
- 国内出荷は前年比マイナス2.7%と3年ぶりの低下、海外出荷は同マイナス1.8%と2015年基準(2013年~)としては初の低下。
- 業種別のグローバル出荷では、汎用・生産用・業務用機械工業の前年比はマイナス6.4%と3年ぶりの低下となったほか、電気機械工業、輸送機械工業、それ以外の業種計も低下。化学工業は横ばい。輸送機械工業は、2013年以来初の低下。
- 2019年のグローバル出荷指数全体の低下に対し、輸出向け出荷と海外現地法人の出荷の加重平均合計である「海外ビジネス」、国内拠点からの国内向け出荷である「国内ビジネス」とも低下寄与となったが、海外ビジネスの低下寄与の方が大きい。
- 海外ビジネスの内訳をみると、日本国内からの輸出向け出荷、海外現地法人における出荷はともに低下寄与となったが、輸出向け出荷の低下寄与の方が大きい。
- 地域別海外出荷では、それ以外の地域、ASEAN4、中国(含香港)の前年比は低下。一方、北米の前年比は上昇。
- グローバル化比率では、出荷海外比率は前年より上昇、海外市場比率は前年より低下、逆輸入比は横ばい。なお、出荷海外比率の上昇は、国内出荷の減少により海外出荷の割合が相対的に高くなった結果。
詳細な内容につきましては上記スライドショーを御覧いただくか、

時系列データファイル(EXcel版)
もございますので、ご利用ください。
また、経済解析室ニュースに2019年のグローバル出荷指数の動向についての解説をアップしていますので、そちらもお目通しください。
経済解析ニュース | 内容 |
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【概要】2019年のグローバル出荷指数;2019年のグローバル出荷指数は、前年比マイナス2.4%と3年ぶりの低下。国内出荷、海外出荷とも低下に寄与。世界経済の減速が大きく影響したとみられる。 | 2019年のグローバル出荷指数の概要 |
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最終更新日:2020年6月2日