ガス事業法に係る
近年の事故の発生件数
全体の事故件数
ガス事業法に係る都市ガスの事故件数は、2013年をピークに減少傾向にあり、消費段階の事故件数が大きく影響しています。
消費段階の事故は、レンジフード型給湯器のケーシング変形によるものが2013年にメーカ等の点検過程で多く発見され、305件あったが、2020年には6件まで減少したことにより、ピーク時よりも約460件減少しています。
一方、供給段階の事故(ガス管などが関係する事故)は、おおむね横ばい傾向であり、2016年からは消費段階の事故件数を上回っています。
事故の原因
● 製造段階における事故原因としては、ガス切れや事業者の不注意等に起因する誤作動、ガス工作物の不備が多いです。
● 供給段階における事故原因で最も多いものは他工事に起因するものであり、約43%を占めている。
次いで本支管・供給管等の不備(経年等)によるものが約24%となっています。
● 消費段階では、ガス漏えいによる着火等が約99%で大宗を占めています。
排気ガスによる一酸化炭素(CO)中毒事故は約1%ですが、CO中毒事故は人身被害に直結するものであり、
重大な事故となる恐れがあるため、引き続き重点的な対策が必要です。
一酸化炭素(CO)中毒事故
CO中毒事故の多くは、ガス機器の経年劣化や換気の不十分により、不完全燃焼を起こしたことにより発生しています。 事故を防ぐためには、換気、点検、手入れ、警報器の設置などが重要です。